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Category: 流れる星に愛をこめて  1/1

流れる星に愛をこめて 1

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あまりにぼくらが仲良しだから、神さまがいたずらした本当の愛を教えてやろうと流れ星に願いをかけた星屑の中に、散らばる煌く真実見つけてぼくの本当の気持ち 探してぼくの閉じ込めた気持ち星に願いを本当の愛を教えて怖いほど真っ直ぐにぼくを見て 星の宿る瞳に、ぼくを写して見つけたぼくに、君からのキスを贈って……流れ星に、キスして***本当は心のどこかで、気が付いていた。いつだって、あいつはぼくの身体目当てなんだ。...

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流れる星に愛をこめて 2

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「お星さまのばか~……うわわぁあああ~~~ん」バスルームで泣き喚くぼくの事情に、遠流は意外と冷静だった。泣いているぼくの頭を、落ち着いてシャンプーしきちんと服を着せた。「遠流がいけないんだ。遠流がいっつも触ってばかりだから、オメガとエルが逃げちゃったんだぁ……」「そうだなぁ。だとしたら、みんな俺が悪いな、みく、ごめんな」「みくじゃない~~~わああぁぁん」「どこもかも子供みたいだ、よしひさ」「一緒に探してや...

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流れる星に愛をこめて 3 【完結】

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医務室の優しいカウンセラーが、どうかしましたかと耳元でささやく。「な……なんでもありません……」ぶんぶんと頭を振った。きっと涙目になっているぼくは、祈りながら遠流が来るのを待っていた。後で考えれば、遠流の後を追ってトイレに行くべきだった。一人(?)でお利口に用を足すオメガエルの様子を微笑んで眺めていた遠流は、うちの社のトイレが無人になると自然に蓋が閉まるタイプなのを知らなかった。便座に置いたまま、自分...

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流れる星に愛をこめて 【おまけ】

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手の甲に筋が浮くほどシーツを握りしめて、ぼくは硬直していた。期待と不安に心臓が締め付けられるようで、きりきりと胸が痛かった。「遠流。ぼ、ぼく……どうしたら、いい?」初心者マークのぼくには、どうしていいか、まるでわからない。「みく。そんなに固くならないで、力抜いて楽にしてて」「うっ……んっ」「だいじょうぶ、痛くしないからね」「んっ」あぁ……どうしよう。とうとう、ここまで来てしまった。「初めて」に力んで石のよ...

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