金銀童話・王の金糸雀 【あとがきと、補足など・・・】
相も変わらず、BLには程遠いような内容です。
一応努力はしたのですが、まともなエチは最後の最後に、ただ一度しか出てきませんでした。(´・ω・`)
しかも主人公も、まともな男性とはいいがたく、去勢されてしまったことで、医学的にもかなり男性らしさは削られてしまいました。
泣いてばかりいるのは、そのためです。(`・ω・´)←書いといて。
実際、作中で王様が語っていますが、カストラートは髭も生えなかったらしいです。
カストラートに関しては、此花は、多少興味もありましたので過去に少しは本も読み、知識としては持っていたつもりでしたが、補足がかなり必要になりました。
手術法等、もう一度調べなおしました。
久しぶリに、調べるために真面目に読書しました。(`・ω・´)がんばった~!
天使の声を持つカストラートは、16世紀から19世紀まで続いた、時代の仇花のような存在でも有りました。
現在では人道的な見地から禁止され、残念ながら現実には一人の正しいカストラートも存在しません。
バロック時代、教皇の考えにより、女性は教会で沈黙を守るよう義務付けられました。
そのため宗教劇に必要な女性パートを演じるために、男性のソプラノが必要になったのです。
しかし変声するボーイソプラノの命は短く、役柄に制限があったり声量は子どものため決定的に乏しかったのです。
こうして、カトリック教会が人工的に去勢した男性ソプラノを認め、変声前の声をそのまま持った男性が必要とされたのです。
一度彼等の歌を耳にしてしまった者は、魅力に取り付かれたように求めずには居られなくなるのでした。
ご婦人方はこの禁断の声を聞くなり、パタパタと倒れたそうですから、その場で聞いてみたかったです。
そして、ぱたっ・・・と倒れてみたりね。
記録によると、7歳~11歳までの、毎年4000人以上もの少年が去勢されたと残っています。
彼等の全てが成功者になれるわけでもなく、雑な手術によって命を落とした者は数知れず、粗悪な手術によってせっかく手に入れた声を失う者も多かったのです。
繊細な声帯は、風邪による僅かな体調不良によっても失われることもあり、音楽学院では若いカストラートの卵の為に、温かい毛織の下着を用意したほどです。
歴史上最後のカストラート歌手は、20世紀になって死去したアレッサンドロ・モレスキと言う人です。
彼の音源は、奇跡的に残され今もユーチューブなどで聞くことが出来ます。
此花もCDを持っていますが、劣悪な録音環境と最盛期をとうに終えていたこともあって、聞いた者が失神し、想像を絶する天上の声と言うには程遠いと思いました。
恐らくオペラ全盛期の、カストラートの美声とは比較にならないと思います。
現在、その声を再現する試みが行われていますが、どれほどすぐれたカウンターテナーであり、ソプラニスタであっても、男性である以上カストラートの天使の領域の再現は不可能なのではないでしょうか。
フィリップ・ジャルスキ―さんの「あるカストラートの物語」というCDには、超絶技法の歌唱法を使った曲が入っています。
美しいです。
後、此花は、この時代の自動人形にも心惹かれています。(*⌒▽⌒*)♪好き~
人形に関しては色々なお話が書けそうです。
自動人形、カストラート、異端、を三題話のように使い、王さま、王子さまと、好きな単語が並んで、書いているのはとても楽しかったです。
あなたの胸に金糸雀の思いはきちんと届いたでしょうか。
長らくのお付き合い、ありがとうございました。
では、又、新作でお目にかかります。
あなたが、大好きです。
出演を終えて、一言ずつどうぞ。
(`・ω・´)王さま:「あくまでも、ハピエンと言い張ってるらしいな、あいつ。」
(*⌒▽⌒*)♪金糸雀:「わたくし、ハピエンだと思ってます~。大好きな王さまと結ばれましたから。」
( *`ω´) お妃さま:「こういう展開は想像しなかったわ。まあ、わたくしたちはそういう関係ではなかったのだけど・・・」
(〃ー〃)司令官:「わたしが、初めての男だな。金糸雀。役得だった。」
。・゚゚ '゜(*/□\*) '゜゚゚・。金糸雀:「司令官さま、ひどい~~~、せっかく忘れかけたのに~。」
(`・ω・´)王さま:「そんなことは関係ない。余の金糸雀。すばらしい身体だった。」
(*/∇\*) 金糸雀: 「きゃあ~・・・」
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