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Café アヴェク・トワで恋して25 

泣きぬれた顔のまま、耳を疑った直はゆっくりと視線を巡らせた。

「え……?」

いそいそと直のデニムを下ろし、シャツのボタンを外してゆく松本に、直はあきれた。

「しよ。」
「そういう流れじゃないでしょう……?おれは今……あ……っ。」

泣いてる直が可愛いのが悪いと、語彙の少ない言い訳が下肢の方から返ってくる。
這い上がって来て、はだけたシャツの中に顔を埋めて、じっと何もない胸を舐めていた松本が、色を濃くしてぷくりと尖った小柱をつつく。

「……俺な、黒崎よりも、あいつを許せない直のほうがしんどいんじゃないかと思ったんだ。」
「……ど……うし……て?」

脱がされながらする話じゃないと、直は思ったが、松本は滑らかな直のセクスに指を這わせながら、何事もなく口にした。
柔らかな茂みの中から、頭を持ち上げかかったセクスは、触れるとじわりと熱を持つ。

「謝る方は楽だぞ。一方的に気持ちを押し付ければいいんだからな。だけど、謝られたほうは、許せないのは自分が狭量なせいじゃないかとか、許すのが大人の対応だとか、自分の気持ち以外のところで考えてしまうだろ?許せない自分を直がきらいになるくらいなら、俺が黒崎を消してやるよ。」
「店長……」
「本気だぞ?」
「……」
「冗談だと思ってるな?俺が出てくるまで、待っててくれなんて野暮は言わないから安心しろ。」
「いやだ。どこへも行かないで……傍にいてください。離れるのは嫌です。」
「直。本気にするぞ。」

直は自分の涙腺が壊れてしまったような気がしていた。
あやされながら、宥められながら、小さな子供のように涙が止まらない。
覚えていない母親は、こんな風に泣く幼子をあやしてくれただろうか。
直は目の前にある松本の細い顎に触れた。
薄く髭の浮いた顎を、両手を伸ばして抱き寄せた。自ら深く口づけると、先ほど口にした甘いマロンクリームの香りがする。
縮こまっていた舌先が抉り出されて、強く吸われた。

「は……ふっ……店長……」
「足、開け、直。」
「もっと……キスして……」
「後でな。」

痛いほど張り詰めた下肢の分身が、温かく柔らかいものに包み込まれて、直はえびぞった。

「だ……め。出ちゃう、から。放して……駄目です。電気……消してください……」
「や~だ。」
「あぁ……っ……」

吐息が甘くなる。
張りつめた直のセクスを咥えた松本は、追い詰めることに集中していた。じわりと滲む先端の薄い雫を潤滑油のようにして、セクスを扱く。
逃げようとする腰を何度も引き戻し、松本は切羽詰まった直の声が上ずって悲鳴に変わるまで攻めた。

「で……るっ……ああ……っ」
「達け、直。」

松本に翻弄され、直は全身をこわばらせて震えると、手の平に僅かに吐精した。
吐精したものを、広げさせた下肢に塗り込めてゆく。
この先の行為を思って、直はあえいだ。




本日もお読みいただきありがとうございます。(〃゚∇゚〃)

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2 Comments

此花咲耶  

鍵付きコメントnさま

(〃゚∇゚〃) 了解でっす!←直がそう言ってるので、たぶんだいじょぶ。
コメントありがとうございました♡

2015/09/20 (Sun) 20:12 | REPLY |   

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2015/09/20 (Sun) 17:18 | REPLY |   

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