【狂おしい秋・学園の狂騒・2】
BL観潮楼秋企画【狂おしい秋・学園の狂騒・2】
夕陽の差し込む、旧校舎の生徒会室。
樋渡蒼太は、品の良い細い黒に近い緑のフレームをくいっと、人差し指で上げた。
「ぼくの脚本に何か問題でも?沢木。」
「クラス中、大騒ぎになってます。過激すぎるんじゃないかというのが、全体の意見です。」
「そう・・・?こんなの、なんともないけどなぁ・・・。」
「声に出して読んでみて、沢木。この主人公は、君をイメージして書いたものなんだ。」
「できるだけ、感情をこめて読むんだよ、沢木。」
「はい。」
隼は台本を取り上げると、乞われるままに大きな声で朗読を始めた。
「緊縛のラブレレラ。」
注:以下、(`・ω・´)←隼の朗読でお送りしています。
むかし、むかし。
中世のある町にそれはそれは美しい、ラブレレラという「男の娘(こ)」がおりました。
両親と「男の娘(こ)」と三人、仲良く暮らしていましたが、ある日あっけないはやり病で母親は他界してしまいます。
父親は商人でしたので、他国との取引が有るためしばらくすると外国に行かなければなりませんでした。
「おとうさま。一人でお留守番するのは寂しいけれど、ラブレレラはいい子でお帰りをお待ちします。」
「おまえが一人で寂しく留守番していると思うと、おとうさまは心配でたまらない。いっそ、おまえに貞操帯をつけることも考えたが、不自由でかわいそうだ。」
「だから、おとうさまは新しい「男のお母さん」をむかえることにしたよ。一緒に「男のお姉さん」が二人もできるんだよ、仲良くしてもらいなさい。」
「まあ・・・新しい家族が三人も?何て素敵なことでしょう・・・ん~?」
・・・・さすがにちょっとおかしい気がしたので、隼は小首をかしげた。
「これって、灰かぶり(シンデレラ)姫のパロディですか?先輩。」
「そうだよ、サンドリヨン。気にせず読み進めて。」
再び、(`・ω・´)←隼の朗読。
新しい男のお母さんと、男のお姉さん達は、たいそう立派な体格でラブレレラは驚きました。
胸板は厚く、上腕の筋肉と来たらおとうさまより、立派かもしれません。
ラブレレラは、どきがむねむねしました。
「はじめまして。おかあさま、お姉さま方。ラブレレラと申します。」
新しい家族の前に立った男の娘、ラブレレラはどこからどうみても女の子にしか見えませんでした。
「まあ、憎たら・・・可愛らしいこと。おまえには最初の贈り物があるわ。」
「さあ、贈り物の新しい箒(ほうき)よ。この新しい箒で家の中も外も綺麗にしなさい。そして、その見事な刺繍のドレスは勿体無いから脱いでおくことね。汚さないように。」
「でも・・・でも、ぼく。これを脱いでしまったら・・・はずかしい・・・です。」
「おかあさまの言うことは絶対よ。でないと、その布の少ない下着もむしってしまうわよ。」
「いや、いや。お姉さま。おっしゃるとおりにしますから、お願い、ぱんつはとらないで。」
口答えは許されず、ラブレレラは小さな下着(パニエとコルセット)とガーター姿のまま箒とバケツを持って、涙を浮かべ掃除をはじめました。
「あらあら、あまえの恥しらずなぴんくのゾウさんが覗いているわ。虐められると震えるのね。」
「いや、いや。おかあさま、そんなことをおっしゃらないで。」
「こことここに、もう1つの贈り物をあげましょう。」
震える小さな贈り物を、胸の二つの小さな突起にテープで留められて、ラブレレラは喘ぎました。
後の孔に震えるおしっぽを入れましょうと言われて、ラブレレラは涙ぐみました。
「あ・・・ん。いや、いや・・・これではお掃除が出来ません。」
「そう?だったらこれだとどうかしら?」
最大出力で、体内で震える異物に、ラブレレラは床に倒れて身悶えしました。
「きゃあっ。ち・・・くび、変・・いやあっ。」
「お願い、このままではどうにか・・・なってしまい・・・ます。」
「そう、だったらどうして欲しいのか、おねだりして御覧なさい。」
真っ赤に頬を染めて、ラブレレラは四つんばいになりました。
「熱く燃えるぼくのおしりを、おかあさまとお姉さまで満たして、お願い。」
「このままでは、どうにかなってしまいそう・・・」
「ゆっくりと腰を振っておねだりするラブレレラに・・・って!だめっ!!無理っ!!こんなの文化祭の劇でやっちゃだめっ!断固、反対っ!やっ!」
本気の涙目で、血相を変えて抗議する隼に生徒会長、樋渡蒼太は微笑んだ。
「そこまでか。想像以上にがんばったね。」
「ごめんね、間違ったみたい。本物の脚本はこっちだった、沢木。」
「感情込めて、これも読んで。」
作・演出 樋渡蒼太
タイトル・緊縛の桃雪姫・・・?
BL修行中の此花。今回、「言葉責め」と言う技を覚えました。
言いにくい言葉をわざと言わせて、楽しむという典雅な責めです。う~ん・・・隼ちゃん、大丈夫?
「ぱお~!(`・ω・´)」←通訳「たぶん~、漢(おとこ)ですから~!」
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こちらで使用させていただいている美麗挿絵(イラスト)は、BL観潮楼さま・秋企画参加のみのフリー絵です、それ以外の持ち出しは厳禁となっております。著作権は各絵師様に所属します。
(pioさま鼻血ぷぷっの美麗イラストお借りいたしました。ありがとうございました。きゅんきゅんの綺麗お子さまです~!
夕陽の差し込む、旧校舎の生徒会室。
樋渡蒼太は、品の良い細い黒に近い緑のフレームをくいっと、人差し指で上げた。
「ぼくの脚本に何か問題でも?沢木。」
「クラス中、大騒ぎになってます。過激すぎるんじゃないかというのが、全体の意見です。」
「そう・・・?こんなの、なんともないけどなぁ・・・。」
「声に出して読んでみて、沢木。この主人公は、君をイメージして書いたものなんだ。」
「できるだけ、感情をこめて読むんだよ、沢木。」
「はい。」
隼は台本を取り上げると、乞われるままに大きな声で朗読を始めた。
「緊縛のラブレレラ。」
注:以下、(`・ω・´)←隼の朗読でお送りしています。
むかし、むかし。
中世のある町にそれはそれは美しい、ラブレレラという「男の娘(こ)」がおりました。
両親と「男の娘(こ)」と三人、仲良く暮らしていましたが、ある日あっけないはやり病で母親は他界してしまいます。
父親は商人でしたので、他国との取引が有るためしばらくすると外国に行かなければなりませんでした。
「おとうさま。一人でお留守番するのは寂しいけれど、ラブレレラはいい子でお帰りをお待ちします。」
「おまえが一人で寂しく留守番していると思うと、おとうさまは心配でたまらない。いっそ、おまえに貞操帯をつけることも考えたが、不自由でかわいそうだ。」
「だから、おとうさまは新しい「男のお母さん」をむかえることにしたよ。一緒に「男のお姉さん」が二人もできるんだよ、仲良くしてもらいなさい。」
「まあ・・・新しい家族が三人も?何て素敵なことでしょう・・・ん~?」
・・・・さすがにちょっとおかしい気がしたので、隼は小首をかしげた。
「これって、灰かぶり(シンデレラ)姫のパロディですか?先輩。」
「そうだよ、サンドリヨン。気にせず読み進めて。」
再び、(`・ω・´)←隼の朗読。
新しい男のお母さんと、男のお姉さん達は、たいそう立派な体格でラブレレラは驚きました。
胸板は厚く、上腕の筋肉と来たらおとうさまより、立派かもしれません。
ラブレレラは、どきがむねむねしました。
「はじめまして。おかあさま、お姉さま方。ラブレレラと申します。」
新しい家族の前に立った男の娘、ラブレレラはどこからどうみても女の子にしか見えませんでした。
「まあ、憎たら・・・可愛らしいこと。おまえには最初の贈り物があるわ。」
「さあ、贈り物の新しい箒(ほうき)よ。この新しい箒で家の中も外も綺麗にしなさい。そして、その見事な刺繍のドレスは勿体無いから脱いでおくことね。汚さないように。」
「でも・・・でも、ぼく。これを脱いでしまったら・・・はずかしい・・・です。」
「おかあさまの言うことは絶対よ。でないと、その布の少ない下着もむしってしまうわよ。」
「いや、いや。お姉さま。おっしゃるとおりにしますから、お願い、ぱんつはとらないで。」
口答えは許されず、ラブレレラは小さな下着(パニエとコルセット)とガーター姿のまま箒とバケツを持って、涙を浮かべ掃除をはじめました。
「あらあら、あまえの恥しらずなぴんくのゾウさんが覗いているわ。虐められると震えるのね。」
「いや、いや。おかあさま、そんなことをおっしゃらないで。」
「こことここに、もう1つの贈り物をあげましょう。」
震える小さな贈り物を、胸の二つの小さな突起にテープで留められて、ラブレレラは喘ぎました。
後の孔に震えるおしっぽを入れましょうと言われて、ラブレレラは涙ぐみました。
「あ・・・ん。いや、いや・・・これではお掃除が出来ません。」
「そう?だったらこれだとどうかしら?」
最大出力で、体内で震える異物に、ラブレレラは床に倒れて身悶えしました。
「きゃあっ。ち・・・くび、変・・いやあっ。」
「お願い、このままではどうにか・・・なってしまい・・・ます。」
「そう、だったらどうして欲しいのか、おねだりして御覧なさい。」
真っ赤に頬を染めて、ラブレレラは四つんばいになりました。
「熱く燃えるぼくのおしりを、おかあさまとお姉さまで満たして、お願い。」
「このままでは、どうにかなってしまいそう・・・」
「ゆっくりと腰を振っておねだりするラブレレラに・・・って!だめっ!!無理っ!!こんなの文化祭の劇でやっちゃだめっ!断固、反対っ!やっ!」
本気の涙目で、血相を変えて抗議する隼に生徒会長、樋渡蒼太は微笑んだ。
「そこまでか。想像以上にがんばったね。」
「ごめんね、間違ったみたい。本物の脚本はこっちだった、沢木。」
「感情込めて、これも読んで。」
作・演出 樋渡蒼太
タイトル・緊縛の桃雪姫・・・?
BL修行中の此花。今回、「言葉責め」と言う技を覚えました。
言いにくい言葉をわざと言わせて、楽しむという典雅な責めです。う~ん・・・隼ちゃん、大丈夫?
「ぱお~!(`・ω・´)」←通訳「たぶん~、漢(おとこ)ですから~!」
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こちらで使用させていただいている美麗挿絵(イラスト)は、BL観潮楼さま・秋企画参加のみのフリー絵です、それ以外の持ち出しは厳禁となっております。著作権は各絵師様に所属します。
(pioさま鼻血ぷぷっの美麗イラストお借りいたしました。ありがとうございました。きゅんきゅんの綺麗お子さまです~!
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