2ntブログ

【狂おしい秋・学園の狂騒・5】 

BL観潮楼秋企画【狂おしい秋・学園の狂騒・5】

秋企画pioさま全身


従者は、そっと口を寄せると胸の尖りにも歯を立てました。

「あっ・・・いや、いや。そこは、お止めになって。」

懸命に抗いますが、桃雪姫の力は非力で、従者にあっけなく緊縛されてしまいました。
縄目の間に覗く、赤い粒を頬張ると従者は転がし始めました。
ぬらぬらと光る胸は卑猥に輝き、従者は桃雪姫を思うさま蹂躙するつもりです。

「時間をかけて弄られたそこは、熱を持って腫れあがり赤くじんじんとして桃雪姫を喘がせたのでした・・・って、やっ!もう無理っ!無理っ!」
「会長の台本、あれもこれも変なんだもの~っ!って、・・や・・・んっ・・・周二くん。」

「これ、食っちまってもいい?」
「・・・ぱお~・・・(´・ω・`)」通訳・「だめです~・・・」
「隼が、言葉で煽るからさ・・・」
「ぼく、一生けんめい、台本読んだだけだも・・・ん・・・っ」
「ちょっと、それ貸してみろ。」

涙ぐむ、恋人の手から奪った台本に、視線を落とした周二は言葉を失った。

「初めての花を散らした桃雪姫は、その後散々後孔をいたぶられた挙句、森に捨てられました。」と、過激に話は続いていた。

「その後、森に住む7人の小人達が、桃雪姫を連れ帰り、日夜時間の許す限り代わる代わる玩びました・・・?ひえ~・・・」

桃雪姫は、今夜こそやさしくしてねとお願いしましたが、荒くれの小人達は毎日乱暴でした。
抗おうにも、鉱山で鍛えた小人達の腕力には、まるで敵いませんでした。
桃雪姫は押さえ込まれ、とうとう緊縛され、すべての自由を奪われてしまいます。
空しく伸ばされた足先が、救いを求めています。
ゆらゆらと吊るされて、桃雪姫は悲しみの涙にくれていました。
縛められた床に、涙の溜まりができました。

「お願い・・・誰か・・・ぼくを助けて・・・。ここから、救って。」


「桃雪姫は、7人の小人達の共有の性奴隷となり・・・・って、まだまだ続くけど隼、ほんとにこの役するの?」
「絶対しないっ!こんなの、やっ。」

周二は涙目で怒っている可愛い恋人に、何をやっても可愛いだけだと笑った。

「・・・周二くん、あのね。」
「ん?」

過激な内容に怖じて、しょんぼりと涙ぐむ可愛い恋人を後から抱え込んで、くん・・・と白桃の甘い匂いをかいだ。

pioさま挿絵ss



「本当はね、ぼくね。周二くんに一緒に出てほしかったの。」
「ふ~ん・・・何で?」
「学食の、ラブシートの使用権利を一年間貰えるんだったの。二人で並んでハートのご飯、食べたかったの。」
「そうか。」
「周二くん、がっこではぼくと口聞いてくれないでしょ?一緒にお昼ご飯食べたいなって、ずっと思ってたから。」
「俺はおまえを食いたいぞ。」
「ぼくね・・・本当はね、周二くんが一緒なら劇に出ても良いと思ってた。」
「劇の練習とかするときも、一緒にいられるから。」

熟れた鬼灯(ほおずき)の実のような真っ赤な顔で、生徒会長のわいせつ絵本をがんばって読んだ隼が、たまらなく愛おしかった。

「学校でも俺と一緒に居たかったのか?」
「う・・・ん。揉め事になったとき離れてる方がいいって、木本さんは言うけど。」
「ぼく、周二くんと一緒にラブシートに座りたいなって思ってた。」
「隼がお姫さまなら、王子やってもいいかなぁ。」
「周二くんっ・・・ほんとっ?」

周二の目が、台本の文字を追っていた。

王子は桃雪姫の緊縛の様子を、木陰からじっと見ていました。
7人の小人達に、代わる代わる愛される桃雪姫の縛められた肌は、清らかに薄く色づいて白く汗に輝いていました。
毒林檎を食べて、今や息をしていない桃雪姫でしたが、その姿はまるで生きているようで柔肌は吸い付くのでした・・・って。王子見てるだけだし。

やっぱ、つまんね。

「だめ。俺、やっぱり王子役なんてしない。小人がいい。」
「やん、周二くん。王子役じゃないとラブシート使用権もらえないのに。」
「・・・と言うか。この企画自体、おかしいから止めさせる。」
「当然、おまえも出演禁止な。」
「え~ん、ラブ・シート~・・・」

コンタクトにしただけで、一騒動あったのに朗読劇とはいえこんなわいせつなものやらせられるか、と周二は思った。
勿論、そんなものはじめから上演する気もない生会長だったが、録音された会話を聞いて一言「ばかっぷる・・・」と呟いた。
学園祭の準備は、まだ始まったばかりだ。








きゃあっ、下書きのままでした~。「ぱお~・・・」(`・ω・´)←隼。「あんぽんたん~」
いつもお読みいただきありがとうございます。拍手もポチもありがとうございます。励みになってます。
後で、時代物も上げますので、ご覧になってください。
目も覚める、超絶美麗挿絵も同じpioさま作です。きゅんきゅん。  此花
にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
にほんブログ村
にほんブログ村 小説ブログ 歴史・時代小説へ
にほんブログ村

観潮楼さま秋企画
こちらで使用させていただいている美麗挿絵(イラスト)は、BL観潮楼さま・秋企画参加のみのフリー絵です、それ以外の持ち出しは厳禁となっております。著作権は各絵師様に所属します。
pioさま鼻血ぷぷっの美麗イラストお借りいたしました。ありがとうございました。きゅんきゅんの綺麗お子さまです~。ちょっぴり必死の隼ちゃんをみてると、劇させたくなっちゃう・・・。←ハレンチ学園。

関連記事

4 Comments

此花咲耶  

NoTitle

chobon さま

きゃあ。ロザリーのおかあさまってことは、此花、ポリニャック伯爵夫人・・・わ~いっ!何気に「ベルサイユのばら」、大好物です。今でも死の大天使、サン・ジュストさまのお名前いえますっ!ルイ・アントワーヌ・レオン・フロレル・ド・サンジュスト(^▽^)ノたぶん、あってるはずっ!←実は、一つ覚え

検索しちゃだめなのは、「死の乙女」って拷問道具だからです。鬼畜大好きの人には危険がいっぱいの西洋中世ですっ。
意識のあるまま緊縛されて、乙女の形の箱に入れられちゃうんですよ。で、蓋の内側にすごい針がどっさり付いていて、箱の蓋を閉めると必然的に全身をぐっさり・・・きゃあっ。

chobonさまの、秋の素敵叔父様祭り、黄色の叔父様の苦悩の表情にぐらぐらしました。
あ、そだ。此花最近同人用語、勉強しましたから「ところてん」の意味わかります・・・(//▽//)・・・あの叔父様が、もし生徒会長とらぶらぶの木本さんだとしたら・・・鼻血ぷぷっ・・・です。たくさんの萌え素材ありがとうございます。どこもかしこも、才能がいっぱいできゅんきゅんです。
コメントありがとうございました。嬉しかったです。

2010/10/04 (Mon) 08:23 | REPLY |   

chobon  

ロザリーのお母さまへ

いいデスな!西洋時代劇!
此花さん、どんどんいっちゃってぇ~ん!

pioさんなんで検索したらダメなの?
あ、pioさん得た知識でところてん式に
美麗イラスト描いちゃうからだな(o^^o)
うふふーっ!
pioしゃん!今すぐ調べるざます!
そして此花様とダブルところてん~♪(´ε` )

2010/10/04 (Mon) 01:17 | REPLY |   

此花咲耶  

NoTitle

pioさま

「眠り姫・・・あんなことやら、こんなことやら、したい放題だな。」←by-周二
二人が落ち着くと、周囲が動きます。秋企画のうちにやること山積みです。大丈夫なのか~、時間。
さすがに、このペースで書いてゆくと、おそらく此花死亡フラグです。

西洋時代物、やっぱあれでしょう。
「文句があるならヴェルサイユへいらっしゃい。」とか、十字軍とか甲冑とか貞操帯とか、青髭公とか死の乙女・・・あ、pioさま検索しちゃだめっ。絶対。

2010/10/03 (Sun) 23:29 | REPLY |   

pio  

此花師匠ノリノリ♬

きゃあ、このままあと赤ずきんちゃんと人魚姫と、眠り姫と、それからそれから……ずっと続けてほしいくらいの楽しい朗読劇ですな~♬
生徒会長策略家!録音されたCD…ワタシも欲しい…

西洋時代劇!いいですねー。西洋でもやっぱり鬼畜なのでしょうか?鞭と鎖??(←願望…)

2010/10/03 (Sun) 21:40 | REPLY |   

Leave a comment