風に哭く花 32
あられもない姿の翔月が、そこにいた……
名前を叫んで駆け寄りたかったが、何とか踏みとどまった。肩に男の手がかかって、はやる青児を止めていた。
遮光カーテンを引いた薄暗い寝室に、目を覆われた翔月は、背を起こした寝台にこちら向きに縛められて静かに横たわっていた。
声も出せないように猿轡を噛まされ、両膝は開かれて太腿に掛けられた縛めと足首とがつながれていた。両腕は緩く背後にまとめられている。
自由にならない全裸の身体は、時折寝台で微かに跳ねた。
剥き出しの肢体は、ほんのりと汗をかいて発光しているように見える。
気配に気が付いて振り向いた柏木は、青児を認めると、かすかに笑ったのではないかと思う。
両膝を押し開いて見せると、翔月のささやかな持ち物が勃ちあがっていた。ずくん……と甘い疼きが、青児の背筋を這い登る。
自分は翔月を助けに来たのではなかったか……
翔月が好き好んでそうされているとは、とても思えなかった。何故こんなことになっているのか、茫然と青児は理解できないでその場に立ちつくしていた。
それなのに、翔月の薄紅色の持ち物から目が離せない。
「うさぎちゃん。ここも……触って、欲しい?」
「……うっ……うっ……」
柏木の言葉に反応すると、翔月は身を捩りもがいた。
苦しげに頭を振る翔月の下肢に、柏木は顔を埋め口淫を始めた。
翔月は苦しげに喘いで、幾度も白い喉を見せた。
男は二人に近付くと、翔月の猿轡を取ってやった。
「……うさぎちゃん。気持ちよさそうだね?」
「……ち……が……やだ……あぁっ……んっ。」
ささやいた男の唇が胸をかすめ、翔月は悲鳴をあげた。
だが、その悲鳴は甘さを含んでいるような気がする。
風に啼く花……聞きなれないフレーズが脳内に張り付いていた。
翔月を泣かせてもいいのは、他の誰でもない……自分だけだと、青児は柏木をねめつけた。
開かれた下肢の間の柏木は、腰の下にクッションを当てると、双球の奥に触れた。翔月は必死に逃れようとしているのだが、縛めから逃れる事は出来なかった。
身を捩る度、腰が滑って両膝が開いてゆく。
「うさぎちゃん……この奥に欲しいの?まだ、きついね。どうしよっか……」
「ああ……」
最奥の窄まりから、とろりと液体が溢れ滴り落ちた。
液体の助けを借りて、柏木はぷつりと指を忍ばせた。翔月は嗚咽しながら、そのまま動けなくなっていた。
幾度となく指で蹂躙され、時間をかけて官能の芽を育てられた。
いつしか深いその場所に、柏木の長い指が届くのを待っている自分がいた。
大好きな青児を思いながら、しどけなく開かれた双球の奥がそっと息をするように色を濃くして開いてゆく。
おぞましいと思いながらも、翔月はその行為の相手を青児だと思って耐えているうちに、ついに蕩けた。
優しく擦られる内側の肉が、じわりと熱を持って指を食む。
「……青ちゃん……青ちゃ……ん……っ」
青児の見つめる前で、青児の名を呼びながら、翔月は達った。
本日もお読みいただき、ありがとうございます。(〃゚∇゚〃)
青児は呆然と翔月の様子を見つめています。(°∇°;)
このまま青児は翔月を連れ帰ることができるのか……
逃げ帰ってしまったら、男がすたるぞ。(`・ω・´)
[壁]ω・)わ、わ~~~!
名前を叫んで駆け寄りたかったが、何とか踏みとどまった。肩に男の手がかかって、はやる青児を止めていた。
遮光カーテンを引いた薄暗い寝室に、目を覆われた翔月は、背を起こした寝台にこちら向きに縛められて静かに横たわっていた。
声も出せないように猿轡を噛まされ、両膝は開かれて太腿に掛けられた縛めと足首とがつながれていた。両腕は緩く背後にまとめられている。
自由にならない全裸の身体は、時折寝台で微かに跳ねた。
剥き出しの肢体は、ほんのりと汗をかいて発光しているように見える。
気配に気が付いて振り向いた柏木は、青児を認めると、かすかに笑ったのではないかと思う。
両膝を押し開いて見せると、翔月のささやかな持ち物が勃ちあがっていた。ずくん……と甘い疼きが、青児の背筋を這い登る。
自分は翔月を助けに来たのではなかったか……
翔月が好き好んでそうされているとは、とても思えなかった。何故こんなことになっているのか、茫然と青児は理解できないでその場に立ちつくしていた。
それなのに、翔月の薄紅色の持ち物から目が離せない。
「うさぎちゃん。ここも……触って、欲しい?」
「……うっ……うっ……」
柏木の言葉に反応すると、翔月は身を捩りもがいた。
苦しげに頭を振る翔月の下肢に、柏木は顔を埋め口淫を始めた。
翔月は苦しげに喘いで、幾度も白い喉を見せた。
男は二人に近付くと、翔月の猿轡を取ってやった。
「……うさぎちゃん。気持ちよさそうだね?」
「……ち……が……やだ……あぁっ……んっ。」
ささやいた男の唇が胸をかすめ、翔月は悲鳴をあげた。
だが、その悲鳴は甘さを含んでいるような気がする。
風に啼く花……聞きなれないフレーズが脳内に張り付いていた。
翔月を泣かせてもいいのは、他の誰でもない……自分だけだと、青児は柏木をねめつけた。
開かれた下肢の間の柏木は、腰の下にクッションを当てると、双球の奥に触れた。翔月は必死に逃れようとしているのだが、縛めから逃れる事は出来なかった。
身を捩る度、腰が滑って両膝が開いてゆく。
「うさぎちゃん……この奥に欲しいの?まだ、きついね。どうしよっか……」
「ああ……」
最奥の窄まりから、とろりと液体が溢れ滴り落ちた。
液体の助けを借りて、柏木はぷつりと指を忍ばせた。翔月は嗚咽しながら、そのまま動けなくなっていた。
幾度となく指で蹂躙され、時間をかけて官能の芽を育てられた。
いつしか深いその場所に、柏木の長い指が届くのを待っている自分がいた。
大好きな青児を思いながら、しどけなく開かれた双球の奥がそっと息をするように色を濃くして開いてゆく。
おぞましいと思いながらも、翔月はその行為の相手を青児だと思って耐えているうちに、ついに蕩けた。
優しく擦られる内側の肉が、じわりと熱を持って指を食む。
「……青ちゃん……青ちゃ……ん……っ」
青児の見つめる前で、青児の名を呼びながら、翔月は達った。
本日もお読みいただき、ありがとうございます。(〃゚∇゚〃)
青児は呆然と翔月の様子を見つめています。(°∇°;)
このまま青児は翔月を連れ帰ることができるのか……
逃げ帰ってしまったら、男がすたるぞ。(`・ω・´)
[壁]ω・)わ、わ~~~!
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