これまでと、今後のあらすじ
片桐里流(かたぎりさとる)
織田彩(おだひかる)
***
織田朔良(おださくら)
自分のせいで怪我をしてしまった朔良の足が治るまで、傍に居ると決めた彩。
我儘に手を焼きながらも少しずつ良くなってきた朔良に、彩はふと自分の夢を思い出す。
いつかは大学に行って、子供達の手助けをしたい……そんな夢を話す彩に母は彩の知らなかった現実を語る。
思いがけない父親の多額の借金に、彩は打ちのめされ、夢が遠のくのを実感した。
朔良の父親の申し出を受け、就職すべきかどうか深く悩む。
それでも前を向こうとした矢先、再び彩を襲ったものは…………
「きえちんのこと」
本編とは関係ありませんが、此花と仲良くしてくださっていた「たつみきえ」さんの訃報が届きました。
何も知らないでBLを書きはじめて、多くの方にいろいろなことを教えていただきました。
その中の一人が、きえちんでした。
大みそかにコメントをいただいて、いつもと変わらぬ様子に、新しい年も変わらぬ親交を続けて行けるものと思っていました。
いきなりの悲報……とても信じられないです。
此花の拙い絵を差し上げるたび、いつも大喜びしてくださったきえちん。
今年はもっと上手になるはずだったんだよ。
優しい住人を次々生み出していく、魔法の指を持っていたきえちん。
此花は自分にはないきえちんの筆力が、いつもとてもうらやましくて……そして妬ましかったです。
最後の記事を自分で書いて、もしもの時のために誰かに託して準備していたきえちん。
心中を思うと、胸が痛いです。
いつかその日が来るのだとしても、もっともっとうんと先だと思っていました。
きえちんが待ってるからねって言ってくれて、年が明けたら連載を再開するからねと約束しました。
此花もきえちんが少しお休みしていた時に、ずっと待ってるからねって同じことを言いました。
書くこと大好きだったね。
読者様のことも、身内のように深く愛していたきえちん。
此花もそうありたいと思いました。
字書きの端くれだったから、きえちんと知り合えました。
約束をしたから、これからも書いてゆきます。
多くのものをいただいたのに、此花は何の返す術も持たないけれど、こうして拙い小説を一生懸命書いていることで、きえちんとどこかでつながっている気がします。
だけど……だけどね、きえちん。
メールを送ったけどお返事なかったよ……
どこに行けば、もう一度優しいきえちんと会えるのかなぁ。
いっぱいありがとね。
いつかまた、どこかで逢おうね。
此花咲耶
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