朔良咲く 1
織田朔良は、誰もが目を瞠る美しい少年だった。
清浄な佇まいは、決して誰にも穢されない潔癖さを見せていた。
しかし無垢な雪原に誰しも最初の一歩を印したいと思うように、朔良の美貌は一部の嗜好を持つ者の邪な劣情を刺激した。
被虐心をそそる美を持って生まれたのは、朔良の悲劇だった。
一人でいると、誰かがいつも声を掛けてきた。
それは朔良にとって、決まって良いことではなかった。
だが、幼い朔良には、事の良し悪しは分からない。
「可愛いね。」
「え?君、男の子なの?そうか、半ズボン履いてるものね。」
「なんて言う名前なの?そう……さくら君っていうの?綺麗なお名前だね。」
「……ちょっと、こっちにいらっしゃい。」
手を取る相手の背後に視線を緩くめぐらせても、助けてくれる人はいない。
朔良に手を出す輩は用意周到で、周囲に誰もいなくなるのを辛抱強く待って声を掛けて来る。
ごくまれに、近くに同い年の遊び相手がいたとしても、強い視線で追い払った。
「いい子だから、じっとしているんだよ。ああ、なんて可愛いんだろうねぇ……」
ころりと転がされて見上げた空の色を覚えていた。
青い空にふわりとシュークリームのような雲がぽっかりと浮かぶ。
生暖かい手が、朔良のぱんつの中に侵入して、あちこち這う……
初めてではなかった。
どれ程注意深くしていても、彼らはほんの少しの隙を狙って小さな朔良をさらった。
嫌だと口にして、ひどくぶたれてからは、抗うのもやめた。静かに黙って耐えてさえいれば、いつかは自由になれると学習した。
それは余りに哀しい諦めだったのだけれど……
「いい子だねぇ。じっとしていたら怖いことしないからね。声を出さない事、いいね?お約束できる?おうちに帰りたいよね……?ママに言っちゃ駄目だよ。ママに二度と会えなくなっちゃうからね。」
「……ママ……」
「そう。ママはおうちで、君の帰りを待ってるよ。だから、ちょっとの間、じっとしていい子でいようね。」
ぱんと鈴を張ったような目で、朔良は黒い詰襟の高校生を見つめていた。
幼稚園の行き帰り、粘りつく視線の先にいつもいた、にきびだらけの少年。
ママに会えなくなると言われて、小さな朔良は涙ぐみ、こくりと頷く。
唇をかみしめ俯いた幼気な生贄の姿に欲情した少年は、下肢を膨らませ身震いした。
人気のない公園の公衆トイレの裏は、陽の入らない湿った場所で、雑草も生え放題だった。
朔良は手を引かれ、伸びた芝生の中に横たえられた。
汗ばむ春先だと言うのに、ぱんつを奪われて素肌に風が触れると寒いような気がした。のしかかって視線を絡ませると、少年がうふふと笑う。
手のひらに、朔良のちっぽけな柔らかなセクスを乗せて、なめくじのような舌がうふふ……と上唇を舐めた。
しばらく間が空きましたが、今日から朔良のお話が始まりました。(〃゚∇゚〃)
いきなり受難のちびっこ朔良ですが……[壁]ω・)チラッ 「だ、だいじょぶよ……?」
( *`ω´) 「此花~、ぼけ~かす~」
お読みいただければ、うれしいです。 ヾ(〃^∇^)ノ
清浄な佇まいは、決して誰にも穢されない潔癖さを見せていた。
しかし無垢な雪原に誰しも最初の一歩を印したいと思うように、朔良の美貌は一部の嗜好を持つ者の邪な劣情を刺激した。
被虐心をそそる美を持って生まれたのは、朔良の悲劇だった。
一人でいると、誰かがいつも声を掛けてきた。
それは朔良にとって、決まって良いことではなかった。
だが、幼い朔良には、事の良し悪しは分からない。
「可愛いね。」
「え?君、男の子なの?そうか、半ズボン履いてるものね。」
「なんて言う名前なの?そう……さくら君っていうの?綺麗なお名前だね。」
「……ちょっと、こっちにいらっしゃい。」
手を取る相手の背後に視線を緩くめぐらせても、助けてくれる人はいない。
朔良に手を出す輩は用意周到で、周囲に誰もいなくなるのを辛抱強く待って声を掛けて来る。
ごくまれに、近くに同い年の遊び相手がいたとしても、強い視線で追い払った。
「いい子だから、じっとしているんだよ。ああ、なんて可愛いんだろうねぇ……」
ころりと転がされて見上げた空の色を覚えていた。
青い空にふわりとシュークリームのような雲がぽっかりと浮かぶ。
生暖かい手が、朔良のぱんつの中に侵入して、あちこち這う……
初めてではなかった。
どれ程注意深くしていても、彼らはほんの少しの隙を狙って小さな朔良をさらった。
嫌だと口にして、ひどくぶたれてからは、抗うのもやめた。静かに黙って耐えてさえいれば、いつかは自由になれると学習した。
それは余りに哀しい諦めだったのだけれど……
「いい子だねぇ。じっとしていたら怖いことしないからね。声を出さない事、いいね?お約束できる?おうちに帰りたいよね……?ママに言っちゃ駄目だよ。ママに二度と会えなくなっちゃうからね。」
「……ママ……」
「そう。ママはおうちで、君の帰りを待ってるよ。だから、ちょっとの間、じっとしていい子でいようね。」
ぱんと鈴を張ったような目で、朔良は黒い詰襟の高校生を見つめていた。
幼稚園の行き帰り、粘りつく視線の先にいつもいた、にきびだらけの少年。
ママに会えなくなると言われて、小さな朔良は涙ぐみ、こくりと頷く。
唇をかみしめ俯いた幼気な生贄の姿に欲情した少年は、下肢を膨らませ身震いした。
人気のない公園の公衆トイレの裏は、陽の入らない湿った場所で、雑草も生え放題だった。
朔良は手を引かれ、伸びた芝生の中に横たえられた。
汗ばむ春先だと言うのに、ぱんつを奪われて素肌に風が触れると寒いような気がした。のしかかって視線を絡ませると、少年がうふふと笑う。
手のひらに、朔良のちっぽけな柔らかなセクスを乗せて、なめくじのような舌がうふふ……と上唇を舐めた。
しばらく間が空きましたが、今日から朔良のお話が始まりました。(〃゚∇゚〃)
いきなり受難のちびっこ朔良ですが……[壁]ω・)チラッ 「だ、だいじょぶよ……?」
( *`ω´) 「此花~、ぼけ~かす~」
お読みいただければ、うれしいです。 ヾ(〃^∇^)ノ
- 関連記事
-
- 朔良咲く 14 (2014/03/04)
- 朔良咲く 13 (2014/03/03)
- 朔良咲く 12 (2014/03/02)
- 朔良咲く 11 (2014/03/01)
- 朔良咲く 10 (2014/02/28)
- 朔良咲く 9 (2014/02/27)
- 朔良咲く 8 (2014/02/26)
- 朔良咲く 7 (2014/02/25)
- 朔良咲く 6 (2014/02/24)
- 朔良咲く 5 (2014/02/23)
- 朔良咲く 4 (2014/02/22)
- 朔良咲く 3 (2014/02/20)
- 朔良咲く 2 (2014/02/19)
- 朔良咲く 1 (2014/02/18)
- 朔良咲く 【作品概要】 (2014/02/17)