【狂おしい秋・学園の狂騒・15】
BL観潮楼秋企画【狂おしい秋・学園の狂騒・15】
苛々と周二は、木本に愚痴った。
「急にぷりぷり怒り出してさ、あいつ、もう意味わかんね~の。」
「周二坊ちゃん。ねんねは訳も分からず拗ねたりわめいたりしませんよ。何か、よほどのことがあったんじゃ・・・」
周二は、困った顔のラブちゃんを、木本に向かって投げつけた。
「ね~よ、そんなもん。」
「いつもだったらさ、何言っても紅くなって恥ずかしそうにするだけだろ?なのに、なんで・・・あいつ。意味わかんね~。」
そして、本当に次の日から隼は周二の所に来なくなった。
隼のために松本が買ってきたでっかい「男のプリン」も賞味期限が切れそうになって、三人でむなしく食べた。
大事に飼っていた愛犬がいなくなってしまった傷心の飼い主のように、周二は持ち主のいない西陣織の最高級首輪を、呆然と眺めて深いため息をついた。
「はぁーーーーーーーーー・・・・・・っ・・・」
「うわ~、辛気臭ぇ。周二坊ちゃん、その長い溜息吐くの止めにしてくださいよ。うっとおしくて叶わない。」
とうとう、松本にまで呆れられて周二は落ち込んでいた。
「くそぉ・・・何でこねぇんだよ。あいつ。もう、今度来たら犯リ殺してやるから。」
集めに集めた、エログッズを片っ端から試してやるから、早く来い・・・と、周二は独りごちた。
やめてと言っても、もう絶対やめてやらない。
涙が紅潮した頬を転がって、お願いだからとねだっても喉の奥に届くまで、打ち付けてやる。
そんな妄想で気合を入れても、周二の分身もしょんぼりと俯いたままだった。
以前のように女を相手に、憂さを晴らす気もならなかった。
「くそっ、隼~・・・・」
ラブちゃん相手に緊縛練習しても、気は晴れない。
学校で毎日下駄箱のところで、小さく黙示で挨拶していたのに、それすら時間をずらしているみたいだ。
授業は真面目に受けているが、元のダサい黒縁眼鏡になってしまって、まるで周二と知り合う前に戻ってしまったようだ。
ただ、周二は気が付かなかったが、隼の周りの人間、例えば生徒会長は様子が変わったのに気が付いていた。
校庭の大きな銀杏の木を、教室の窓から眺めては大きなため息を吐いている。
時折、聞こえないくらいの小さな声で、恋人の名前を呼んで涙ぐんでいた。
「周二くん・・・ばか~・・・あほ~・・・あんぽんたん~・・・すっ・・・ん・・・」
自分が怒っている原因も分からないような、野獣の恋人とは別れた方が良いのだろうか。
沢木パパにも、らぶらぶの生徒会長にも相談できない。
隼は独りで、深く傷ついていた。
「言わなきゃわかんないこともあるよね~、仲直りしてね~」 by-ラブボディ・隼
些細なことで傷ついたリ、笑ったり、この二人も大変です。
でも、ちょっと仲たがいが長引いてます。
隼ちゃん、大丈夫~?「・・・ぱお~・・・(´;ω;`)」←通訳・ちょっと、わかんないの~・・・
今回、大変そうです。 此花
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こちらで使用させていただいている美麗挿絵(イラスト)は、BL観潮楼さま・秋企画参加のみのフリー絵です、それ以外の持ち出しは厳禁となっております。著作権は各絵師様に所属します。
(pioさま鼻血ぷぷっの美麗イラストお借りいたしました。ありがとうございました。きゅんきゅんの綺麗お子さまです。
苛々と周二は、木本に愚痴った。
「急にぷりぷり怒り出してさ、あいつ、もう意味わかんね~の。」
「周二坊ちゃん。ねんねは訳も分からず拗ねたりわめいたりしませんよ。何か、よほどのことがあったんじゃ・・・」
周二は、困った顔のラブちゃんを、木本に向かって投げつけた。
「ね~よ、そんなもん。」
「いつもだったらさ、何言っても紅くなって恥ずかしそうにするだけだろ?なのに、なんで・・・あいつ。意味わかんね~。」
そして、本当に次の日から隼は周二の所に来なくなった。
隼のために松本が買ってきたでっかい「男のプリン」も賞味期限が切れそうになって、三人でむなしく食べた。
大事に飼っていた愛犬がいなくなってしまった傷心の飼い主のように、周二は持ち主のいない西陣織の最高級首輪を、呆然と眺めて深いため息をついた。
「はぁーーーーーーーーー・・・・・・っ・・・」
「うわ~、辛気臭ぇ。周二坊ちゃん、その長い溜息吐くの止めにしてくださいよ。うっとおしくて叶わない。」
とうとう、松本にまで呆れられて周二は落ち込んでいた。
「くそぉ・・・何でこねぇんだよ。あいつ。もう、今度来たら犯リ殺してやるから。」
集めに集めた、エログッズを片っ端から試してやるから、早く来い・・・と、周二は独りごちた。
やめてと言っても、もう絶対やめてやらない。
涙が紅潮した頬を転がって、お願いだからとねだっても喉の奥に届くまで、打ち付けてやる。
そんな妄想で気合を入れても、周二の分身もしょんぼりと俯いたままだった。
以前のように女を相手に、憂さを晴らす気もならなかった。
「くそっ、隼~・・・・」
ラブちゃん相手に緊縛練習しても、気は晴れない。
学校で毎日下駄箱のところで、小さく黙示で挨拶していたのに、それすら時間をずらしているみたいだ。
授業は真面目に受けているが、元のダサい黒縁眼鏡になってしまって、まるで周二と知り合う前に戻ってしまったようだ。
ただ、周二は気が付かなかったが、隼の周りの人間、例えば生徒会長は様子が変わったのに気が付いていた。
校庭の大きな銀杏の木を、教室の窓から眺めては大きなため息を吐いている。
時折、聞こえないくらいの小さな声で、恋人の名前を呼んで涙ぐんでいた。
「周二くん・・・ばか~・・・あほ~・・・あんぽんたん~・・・すっ・・・ん・・・」
自分が怒っている原因も分からないような、野獣の恋人とは別れた方が良いのだろうか。
沢木パパにも、らぶらぶの生徒会長にも相談できない。
隼は独りで、深く傷ついていた。
「言わなきゃわかんないこともあるよね~、仲直りしてね~」 by-ラブボディ・隼
些細なことで傷ついたリ、笑ったり、この二人も大変です。
でも、ちょっと仲たがいが長引いてます。
隼ちゃん、大丈夫~?「・・・ぱお~・・・(´;ω;`)」←通訳・ちょっと、わかんないの~・・・
今回、大変そうです。 此花
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(pioさま鼻血ぷぷっの美麗イラストお借りいたしました。ありがとうございました。きゅんきゅんの綺麗お子さまです。
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