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【狂おしい秋・学園の狂騒・17】 

BL観潮楼秋企画【狂おしい秋・学園の狂騒・17】
秋企画pioさま全身

隼は、震える声で言葉を捜した。

「周二・・・くんは、ぼくじゃなくてもいいんでしょう?」

「好きな女の人を、抱けばいいじゃない。前におうちに呼んでた綺麗なお姉さんでも、ここで一緒にいた先輩のお姉さんでも。」

「はっ?何言ってんの、おまえ。」

とうとう、堰を切って涙がどっと溢れた。

「おっ・・・女の子の代わりに、したいんでしょう・・・?ぼくのこと。」

「・・・何言ってんの、お前。誰が女の代わりにしたよ。」

声が震えるのは悔しかったが、仕方がなかった。

「だって。周二くん・・・プルプルのブラジャーつけろって言ったっ!」

「ぼくは、漢(おとこ)だって、ずっと言ってるのに女の子の恰好しろって・・・言った・・・あぁ~んっ・・・」

周二は泣き出した恋人を前に、唖然としている。

「・・・それが、理由かよ?放課後、来なくなったのって、俺が女の恰好させようとしたから・・・か?」

確かに、お姫さまの恰好が余りに可愛くて、一度抱き寄せて、「秘技・片手外し」を試してみようと思った。
注:「秘技・片手外し」とは深いキスをしながら、片手で洋服を脱がせブラジャーのホックを外し・・・まあ、いい。

「・・・ん。ぼく、漢(おとこ)なのに・・・やっぱり、周二くんは女の子が好きなんだと思って、悲しかった・・・。」

「それで、もう来ないって言ったのか?」

「・・・ん。」

「お前、ほんとばかだなぁ。」

周二くんの方が、勉強できないくせに・・・といいたかったが、言葉にならなかった。

「隼だから、いいんだろ。他の女なんてお姫さまの恰好しようが、シリコンブラだろうがどうだっていいんだ。中身が、隼だから良いんじゃないか。」

丸い可愛い目が、周二を見上げた。

「もう、ブラジャー付けろって言わない?」

「え?あぅ~・・・そこは、それ。要相談ってやつだな。」

眼鏡のない隼の瞳が、水の中で煌く黒曜石のように濡れていた。
ここへ引っ張ってくるときに、どうやらまたダサい眼鏡をどこかに落っことしたらしいから、沢木が弁償しろと言うだろう。
知らね~・・・

周二は長椅子に腰掛けると、膝の上に恋人を抱え上げた。

pioさま挿絵ss



「あ~あ・・・、細っこい手首、紅くなっちゃったな。」
「周二くんが、馬鹿力で引っ張るから。」

空気がどんどん甘くなってゆく。

「お前が、勝手に誤解するからだろ。俺、お前のことだけは絶対大切にするって、ず~っと言ってるのに。」
「だって・・・周二くん、ぼくが女の子の恰好しているときのほうが、嬉しそうだった。」

「ああ・・・そうか。お前自分のこと見えてなかったから・・・めっちゃ可愛かったのに、知らなかったのか。」
「後で、写真見せてやるよ。うんと可愛いやつ。」

周二の悪戯な指が、ズボンの中に入り込んでそうっと動いた。

「あ・・・こすっちゃだめ。」

緩く上下にこすりあげると、吐息が切なく途切れてくる。

「こすっちゃだめ・・・こすらないで・・・や。周二くん、だめ、だめ、だめ・・・・」

だめだめ・・・と何十回も繰り返しながら、硬く強張った隼の肢体がいつしか解けてゆく。
横にした幼い恋人に、何度も深く大人のキスを繰り返した。
制服のズボンをそっと脱がせて、久し振りにぴんくのぞうさんと対面した。

「あれ・・・?ちょっと先っちょ、大人になってないか、こいつ。」

「ぱ、ぱお~・・・(`・ω・´)」  通訳:「もう、大人ですから~・・・」

「いただきますっ!」

「きゃあ。」


キューピー


【おまけ】

「こちら、現場のラブボディ・隼です。」
「いよいよサバンナでは、野性のアフリカゾウとぴんくのぞうさんの戦いが始まりました。ぴんくのぞうさん、意気込みをお願いします。」 by-らぶ

「「ぱ、ぱお~・・・(`・ω・´)」  通訳:「たぶん、ぼくが勝ちます。」 by-隼

「それでは、野性のアフリカゾウさんも一言お願いします。」 by-らぶ

「こら、らぶ!誰がアフリカゾウだ。余計なこと、実況してんじゃね~。」
「愛の営みが、格闘技になってんじゃね~か。縛るぞ、こら!」 by-野性のアフリカゾ・・・周二

「いや~ん・・・」 by-らぶ

らぶちゃん、逃亡~・・・




とうとう、食べられちゃう・・・?
そんなおいしい展開には、きっとならないはずです。何しろ作者のテクが、追いつかないし。(`・ω・´)←きっぱりっ! 
情けねぇ・・・

もうすぐ50000ht・キリ番です。
今、連載中の「こんにちは、あかちゃん」も、リクエストしていただいた作品です。R-指定は自信がないですけど、当社比120パーセント目指してがんばりますのでよろしくお願いします。
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観潮楼さま秋企画
こちらで使用させていただいている美麗挿絵(イラスト)は、BL観潮楼さま・秋企画参加のみのフリー絵です、それ以外の持ち出しは厳禁となっております。著作権は各絵師様に所属します。
pioさま鼻血ぷぷっの美麗イラストお借りいたしました。ありがとうございました。きゅんきゅんの綺麗お子さまです~。
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6 Comments

此花咲耶  

NoTitle

Route Mさま

きゃあ。天木眞希ちゃんと要ちゃんの母上さまっ。(//▽//)←最近、要ちゃんにやられたらしい・・・

「わ~い、可愛いって言ってもらったよ~、隼ちゃん。ご挨拶して。」by-此花
「ぱ、ぱお~・・・(`・ω・´)」  
通訳:「あ、ありがとうございます・・・」by-隼

テクのないのをごまかしていたら、こんな感じになりました。
R-18の壁は果てしない北壁アイガーのように、そびえ立ってます。ファンタジーの世界は色々な意味で奥が深いです。
コメントありがとうございました。眞希ちゃんによろしくお伝え下さい。←どさくさにまぎれてしまいます。

2010/10/17 (Sun) 12:21 | REPLY |   

Route M  

NoTitle

「ぱ、ぱお~・・・(`・ω・´)」  通訳:「もう、大人ですから~・・・」
か、かわいい、可愛すぎます。
すっかりピンクのぞうさんのファンです。
おまけもおもしろかったです。

2010/10/17 (Sun) 11:14 | EDIT | REPLY |   

此花咲耶  

NoTitle

けいったんさま

お知らせ、早いかなと思ったのですがいつもお知らせが遅すぎるので今回は、うんと早い目に書きました。
フライングかも~・・・Σ!!(@□@)、さ来週いっぱいくらい貼って置けると思います。
3本アップだと、あっという間なのですが今2本ですから。

あ、けいったんさま、この間マンモスに電話しちゃったじゃないですか。
ファイナルアンサーは、明日へと続きます。
コメントありがとうございました。秋企画ももうすぐ終わりです。
寂しいよ~・・・(T□T)

2010/10/16 (Sat) 23:34 | REPLY |   

けいったん  

デ・デカイ!50000HIT!Σ(@o@)

「ねぇ ラブ、 ピンク象VSアフリカ象は どうなると 思う?」by私
『うんん・・・ きっと マンモス象が 出てきてドローじゃないのかなぁ~』byラブ

「マンモス象ーー!って 何よそれ!?」
『それってねぇ コショコショ・・・』

「あぁ~ な~るほどッ!あの象だったら・・・ねー♪」
『ねー。でしょッ♪』

マンモス象って 誰でしょうね(笑)?
ファイナル・アンサーを どう象(どうぞ)~♪
(^o^)ゞbyebye☆

2010/10/16 (Sat) 22:53 | REPLY |   

此花咲耶  

NoTitle

pioさま

「おにゃのこ」じゃないもん・・・という王道でした。
ついに食べられちゃうとこまで行きたかったのですが、キスして剥いちゃうくらいしかできないです。愛しちゃったので。
愛の格闘技でごまかせるかなぁ・・・
みなさま、目が肥えていらっしゃるから逃亡仕方なしと思ってくださるかなぁ・・・家庭の医学書読んで、勉強しますっ!

キリ番ですっ!って、お知らせしたらどうですかって教えていただきました。ぼうっとしているので、早めに書きました。
何しろ、この間も過ぎてたし・・・あんぽんたんですね。
コメントありがとうございました。これで、元通り仲良くできればいい所ですが・・・うふふ。

2010/10/16 (Sat) 22:13 | REPLY |   

pio  

王道~♬

あっそうか。王道ってそういう事だったのですね~♬納得。うんうん。だよねだよね~と頷いてしまいました。

きゃあ~(//▽//)ついに?食べられちゃう?……と思いきや、そうならないのかー!でもかわいいし、愛の格闘技だし、こんな二人もいつまでも見ていたいかもー!

わーい50000hit!今度はちゃんと見逃さないようにしないと!楽しみですね~♬

2010/10/16 (Sat) 21:30 | REPLY |   

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