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最愛アンドロイドAU 9 

想像通り、吸い付くような肌だった。
音羽が知る限り、付き合ったことのある白人の肌は皆、きめが粗くどこか乾燥した印象だったが、あっくんの肌はすべすべと指先に吸い付くようだった。もしかすると東洋系の血が混じっているのかもしれないと思う。
両手をまとめて持ち上げれば、白い腋に少しの薄い金色の産毛がそよぐ。
無機質なアンドロイドだと言われてみれば、確かにそう思える作り物めいた身体と顔だった。しかし人形の下肢には、音羽と同じものがゆっくりと頭をもたげていた。

音羽の追及に頭(かぶり)を振って、幼な妻モードを搭載していると言うあっくんは、びくびくと小刻みに震えていた。……幼な妻モードって何?と聞きたかったが、それどころではなかった。音羽はのめり込むように我を忘れて、あっくんに溺れた。

「アンドロイドなんだろう?淫乱なセクスモード搭載なんだろう?どこを触っても簡単に感じるんだよな。ここも……。」

ぷくりと充血した胸に歯を立てて吸い上げ、様子を伺った。

「わ、わ……たしは、最新のアンドロイドですから、感覚は人と同じ……ああ……っ……。駄目です。か……集積回路がショートします。」

「そうか。ショートするまであちこち触ってみようか。モニターに選ばれた以上、仕事はきちんとするよ。限界を知るって、重要なことだよね……。」

「ぃや……っ……ん。」

耳元でささやく音羽は、あっくんにひどく意地悪だった。
あっくんが、自分に嘘をついている。そう思い浮かべただけで、あっくんの綺麗な顔も涙を浮かべた緑の宝石も歪めてやりたいと、凶暴な内なる音羽がささやく。
こんな気分になったのは、音羽も初めてだったかもしれない。
緩くまとめられた両手を頭上に縫い止めて、音羽は全身に激しいキスの雨を降らせた。音羽の冷たい唇が落とされる度、あっくんは小さく吐息を漏らし音羽を呼んだ。

「ご……ご主人さま。あっくんは……いつかご主人さまに、愛されたかった……です。でも、そこは、いや……。」

弱々しく足を閉じようとするあっくんの膝がしらを押さえつけて、音羽は半身を沈めた。細い和毛の揺れる中に、あっくんの頭をもたげた性器がある。ビロードの肌触りに、音羽の理性が崩れてゆく。
メスを持てば稀代の天才と言われた男が、理想のビジュアルを持った青年に落ちた。薄く汗の浮いた肌と無垢な身体が、音羽の落とされたキスに穢されてゆく。吐息を漏らし、小さく喘ぐ度白い肌に紅い吸痕が散ってゆくのは、恐ろしく淫らな光景だった。
軽い噛み傷と共に、小さな痣が所有印となる。

音羽はナイロン紐を緩めると、片方の手を猛った自分の持ち物に触れさせた。くっと美しいエメラルドグリーンの瞳が細くなるとしとどに涙が溢れ落ちた。

「いいかい?あっくん……これを、君の中に挿れる。ここに……ね。」

「怖い…です。ご主人さま、あっくんは……。」

恐らく経験の無いアンドロイドAUは、本気で怯え涙をこぼしていた。音羽は小さな顔を引き寄せ蜂蜜色の髪をかき混ぜた。ふと、冷静になれば胸にも下腹部にも全身のあちこちに、印が散っていた。

「あっくん…、ごめんね。でもね、もう我慢できそうにない。」

アンドロイドAUは音羽に向かい手を伸ばし、かきついた。

「好き……でした。ずっと……ずっと……。」

「あっくん……?」

音羽は、身体の下に引き込んだあっくんの脚を割り、ぐいと身体を進めた。
先端を埋めるのさえ骨が折れる解れぬ後孔に、忙しなく装着したゼリーの力を借りてやっと侵入した。幾度か腰を打ち付けると、ぱくぱくと水を失った金魚のように喘ぐあっくんは、音羽の胸の中で何度か頭を振った後くたりと崩れ落ちた。

「くそ……っ。」

大人げなく自分だけが満足したセクスに、音羽は落ち込んでいたが、あっくんは手を伸ばし下から音羽を抱きしめた。

「わたしを、見てください。ずっと、覚えていて……。全てを忘れないでいて。」

音羽は軽く頷くと、今度こそ慈しみを込めてアンドロイドAUを抱きしめた。
そして音羽が、微笑するアンドロイドAUをその腕に抱いたのは、それが最後になった。




(´・ω・`) 此花:「が、がんばったけど、時間がかかってしまいました。」

書いても書いてもぎこちない世界です。
遅くなりました。すまぬ~。

(`・ω・´)音羽:「あっ君、大丈夫?おれじゃなく、作者のテクがないからこんな感じになっちゃったよ。」

(*⌒▽⌒*)♪ AU:「大丈夫~!アンドロイドですから!」

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アンドロイド



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4 Comments

此花咲耶  

ねむりこひめさま

> きゃ~~~~っ!
> 何とも儚く美しいエロです~!

エロスの権化のねむちんにそう言っていただいて・・・うれしいです。(ノ_・。) 時間ばかりかかって、いまだにキス以上むつかしいです。

> でも~~~~。
> でも~~~~。
> 最後がすごく気になるんですけど……。

(〃ー〃) ちょっと、引っ張ってみました~~!

> ま…・・まさかの◯ドエン?

大丈夫っ! 此花はいつもハピエンです!(`・ω・´)←

> いやいや、王道このちんを信じていますぞ!

(`・ω・´)だいじょうぶっ!
それにしても、こんなぎこちないBLでいいんだろうか…

コメントありがとうございました。信じてね。(*⌒▽⌒*)♪

2011/09/28 (Wed) 08:22 | REPLY |   

此花咲耶  

tukiyo さま

> 此花さんが頑張ってるぅ~~~すごいぞすごいぞww

(〃^∇^)o彡T 脱がせました~~!
でも作者のテクがないせいで、音羽のテクも微妙に駄目みたいです。(´・ω・`)
すっごいがんばって、時間ばかりかかりました。いつか、ほかの方たちみたいにさらさら~~と書けるようになったら、褒めてください!(`・ω・´)

> ラスト数行の別れを暗示させる描写が気になるぞ~。

うふふ~~(〃ー〃)
大丈夫、このちんはハピエン主義者でっす!←
■━⊂( ・∀・) 彡 ガッ☆`Д´)ノあうっ!

コメントありがとうございました。
きっと、あと2,3話で終わるはずです。がんばります!(`・ω・´)

2011/09/28 (Wed) 08:16 | REPLY |   

ねむりこひめ  

きゃ~~~~っ!
何とも儚く美しいエロです~!
でも~~~~。
でも~~~~。
最後がすごく気になるんですけど……。

ま…・・まさかの◯ドエン?

いやいや、王道このちんを信じていますぞ!

2011/09/28 (Wed) 07:52 | EDIT | REPLY |   

tukiyo  

おおおおぉぉぉ

此花さんが頑張ってるぅ~~~すごいぞすごいぞww
ラスト数行の別れを暗示させる描写が気になるぞ~。

2011/09/27 (Tue) 23:18 | EDIT | REPLY |   

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