露草の記・参(草陰の露)【あとがき】
露草の記・三部作を、お読みいただき、ありがとうございました。
いつも時代物を書きはじめると、独りよがりになる癖があると自覚しています。ついつい好きなものですから、説明もなくぶっちぎってしまっていたのですが、今回はそこに気を付けて丁寧に書くことを心がけました。
自分なりに頑張りましたので、読み手様に少しでも伝わっていたらうれしいです。
時代設定は安土桃山時代、織田信長が行った無差別攻撃、天正伊賀の乱の後という事で書きはじめました。
双馬藩に関しては架空の藩名です。
勿論、痘瘡に関しては、実際に日本で種痘が行われたのは、江戸も後期になってからのことと此花も知っています。
ですが、民間療法のような形で種痘のようなものが存在していたらしいと知り、知恵者の忍びならば試していたのではないかと考えました。
おギギが秘中の秘として秀幸に施術することにしたのも、一途な思いからでした。
忍びとして生きてきた於義丸が、初めて人として扱われ、失った感情を取り戻したところから話は始まります。
些細なきっかけで、人生が変わるというお話を書いてみたかったのです。
最初は、嫡男が主人公でもいいかなと思っていたのですが、作者の依怙贔屓でいつしか当然のようにおギギが主人公になりました。
挿絵を見ても歴然です。(*⌒▽⌒*)♪
さて、この作品で、此花のストックはとうとう尽きてしまいました。
書きたい話は山ほどありますので、少しずつ形にしたいと思っています。BLというジャンルに特化するには異論の出そうな作品群だと思いますが、これも少年愛[BL]の形の一つとして認めてくだされば嬉しいです。
横文字、カタカナ、全く似合わないですね~……
拍手、ポチ、感想コメント等を、いただきました。どれだけ支えと励みになったかしれません。今後もどうぞよろしくお願いします。
長らくありがとうございました。
では、また新しいお話でお目にかかります。
此花咲耶
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