優しい封印 25
求は薬のせいで、全身に大量の汗をかいていた。
果ての無い凌辱から逃れる事は出来ないのだと、間島が意識を手放した求の濡れた髪をかき上げ、耳元でささやいた。
「求~、お兄ちゃんが映したやつ、お前の好きな「ゆ・き・こ」って女に送ってやるよ。ほら、求はこんな風に元気にしていますって笑ってみな。大股おっぴろげて、カメラに向かってⅤサインしてみろよ。はい、ち~ず。おい。挿れたまま、こっち向かせろ。」
間島の狂気に、求をえぐっていた手下も躊躇した。
「無理っす。こいつ、気ぃ失ったままです。」
「もう、いい……下ろせ。ちっと、休憩挟むぞ。死んじまったら楽しめねぇからな。」
短く指示が飛び、やっと下ろされた求はその場に崩れ落ちた。ひくひくと間断なく痙攣が襲う。
「なんだよ。気持ちよくてイっちまったのか、求~。」
倒れて動かない求の下肢に、うねうねと動く淫具を挿入しベルトで止めようとしたが、汗で滑りごとりと落ちた。
「……ちっ!面倒くせぇ。」
「間島の兄貴……何でこいつを、ここまでいたぶるんですか?これ以上やったら、こいつ死んじまいますよ……飯もほとんど食ってねぇし……」
「うるせぇっ!こいつは俺のもんなんだよ。親が山一つ手放して、俺に与えた玩具なんだ。余計な知恵がつくまでは、ずっと俺だけを追って来たんだ。なのに、女が出来ただの、もう俺とは縁を切るだの、ふざけたことぬかしやがって。誰かにやるくらいなら、俺が犯り殺してやらぁっ!」
激高した間島準一郎を止めるものは、そこにいなかった。常軌を逸脱した狂気に支配された間島は、衣服を脱ぎ捨て求の細い足を一まとめにすると押さえつけ、自ら腰を打ち付け始めた。内に溜まった多量の体液が、かき混ぜられて隠微な水音を立てる。
間島の背中の緋鯉が、逃れようとするように跳ねた。……尻の真鯉が後を追う。
「求は、俺のもんだ。求~、もうどこにもいかないって言えよ。そうしたら、大事にしてやるからよぉ。」
どれ程求めても、求は決して自分のものにならないと、間島自身分かっていたのかもしれない。
きつい縄目に喘いだ求の胸から、ころりとローターが滑り落ちたのを、ぼんやりとした目で間島は見つめた。
赤く腫れ上がった胸の小柱は、麻縄に挟まれ痛々しくうっ血していた。
幼女の膨らみかけた乳房のようになった胸に、間島は顔を埋めた。
乳を求める赤子のように、義弟にかぶりついた間島を、六郎に声を掛けた向坂組の組員が冷ややかに見つめていた。
男は劉二郎が坊と呼ぶ向坂から、一つの密旨を帯びていた。
密旨……秘密の命令のこと
本日もお読みいただきありがとうございます。
此花は「密命」という単語を使おうとして、辞書にないのにびっくりしました。なんで、ないんだろう……
間島の狂気はだれにも止められないのです。
六郎も様子をうかがっていますが、部屋に踏み込めないでいます。
(´・ω・`) 「だいじょぶ……?」
( *`ω´) 求 「だいじょぶなわけあるか~、あほ~、ぼけ~、かす~」
求さん、ぼろ雑巾のまま続く~♪ψ(=ФωФ)ψ←
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