風に哭く花 4
とんと柏木に背後から肩を押されて、翔月は生物実験室に入った。
誰もいない生物実験室は、全ての窓に白いカーテンが引かれて、ほの暗い。まるで学校の中ではないみたいな気がする。
儀式が行われるにふさわしい静寂がここにはある。
「荏田くんは、君のことが本当に大好きなんだねぇ……」
背後から、恐ろしい声がする。
「先生、君らの会話を聞いて、すっかり妬けちゃったよ……そして、少しだけ悲しくなった。まるで、二人の仲は特別なんだって見せつけるみたいに、君たちは人前でもお構いなしに額をくっつけあうんだね。」
「青ちゃ……依田君の中では、きっとぼくは手のかかる弟みたいな存在なんです。だから、心配でたまらないんだと思う……。ただ、それだけ……です。」
言い訳する翔月の声が、裏返った。
「そう……?ま、いいけど、傷ついたから慰めてもらうよ。」
「そこに座って。」
柏木の指し示すそこには、肘掛けの付いた黒の革張りの立派な椅子がある。
各教科の準備室は、殆ど自室のように担当教諭が使っていて、職員室で使うものと違って、使用感の優れた物が用意されていた。仮眠もとれるように、収納式のフットレストの付いたリクライニングチェアだ。
「い……」
いやと首を振ろうとすると、きつい視線が咎めるように翔月を射すくめる。近寄ると長い指がシャツの胸のあたりを、ゆっくりと撫でた。敏感な場所に指が当たり、背筋を表現できない電流が這い上がる。
「いい子には、痛くしないであげようと思ってるんだけどなぁ……。まだ、ここ赤く腫れてるんでしょ?クリップが新品で固かったから……可哀想にね。君は肌も弱いんだね。」
決して抗う事は許されない。
背後でカチャりと鍵を掛ける音がして、翔月の心臓は氷水の中に漬けられたように凍り付いた。
翔月は震えながら、ゆっくりと制服のズボンだけを脱ぐと皺が寄らないように小さくたたんで机の上に置いた。柏木はじっと見つめている。
「肘掛けに足をかけて。そう手は上にあげて……君の可愛いところが、ぼくに良く見えるようにね。」
頭上に上げた両手首を、解いたネクタイで容易く縛めると、顔を近づけてそっと唇をかすめた。
この淫魔は尖った爪の先で、震える翔月のちっぽけなペニスの先っちょを、いつもぐりぐりと虐めた。敏感な内側を尖った爪がえぐり、翔月は繰り返される激しい痛みに堪らず悲鳴を上げそうになる。繰り返す波のように襲う慣れない快感に、翔月は早く終わってくれと念じながら固く目を閉じて耐えた。一方的に与えられるだけの愛撫は、翔月を苦しめ疲弊させた。
「あ。忘れるところだった。この前みたいに、うっかり叫ばれると大変。」
声が漏れないように、口にはぺたりとガムテープが張られた。
「う………」
固く閉じた翔月の眦に涙がにじむ。
「可愛いねぇ……翔月君。今日はどうやって虐めてあげようか……」
柏木は翔月の顔をそっと覗きこむと、優しく甘い涙を舐めとった。
本日もお読みいただきありがとうございます。(*⌒▽⌒*)♪
(°∇°;) な、なんか話がえらい方向に……
( *`ω´) 「てめぇ、此花。翔月にひどい事したら、許さないぞ。」
(´;ω;`) 「青ちゃん……」
♪ψ(=ФωФ)ψ ふふふ……
誰もいない生物実験室は、全ての窓に白いカーテンが引かれて、ほの暗い。まるで学校の中ではないみたいな気がする。
儀式が行われるにふさわしい静寂がここにはある。
「荏田くんは、君のことが本当に大好きなんだねぇ……」
背後から、恐ろしい声がする。
「先生、君らの会話を聞いて、すっかり妬けちゃったよ……そして、少しだけ悲しくなった。まるで、二人の仲は特別なんだって見せつけるみたいに、君たちは人前でもお構いなしに額をくっつけあうんだね。」
「青ちゃ……依田君の中では、きっとぼくは手のかかる弟みたいな存在なんです。だから、心配でたまらないんだと思う……。ただ、それだけ……です。」
言い訳する翔月の声が、裏返った。
「そう……?ま、いいけど、傷ついたから慰めてもらうよ。」
「そこに座って。」
柏木の指し示すそこには、肘掛けの付いた黒の革張りの立派な椅子がある。
各教科の準備室は、殆ど自室のように担当教諭が使っていて、職員室で使うものと違って、使用感の優れた物が用意されていた。仮眠もとれるように、収納式のフットレストの付いたリクライニングチェアだ。
「い……」
いやと首を振ろうとすると、きつい視線が咎めるように翔月を射すくめる。近寄ると長い指がシャツの胸のあたりを、ゆっくりと撫でた。敏感な場所に指が当たり、背筋を表現できない電流が這い上がる。
「いい子には、痛くしないであげようと思ってるんだけどなぁ……。まだ、ここ赤く腫れてるんでしょ?クリップが新品で固かったから……可哀想にね。君は肌も弱いんだね。」
決して抗う事は許されない。
背後でカチャりと鍵を掛ける音がして、翔月の心臓は氷水の中に漬けられたように凍り付いた。
翔月は震えながら、ゆっくりと制服のズボンだけを脱ぐと皺が寄らないように小さくたたんで机の上に置いた。柏木はじっと見つめている。
「肘掛けに足をかけて。そう手は上にあげて……君の可愛いところが、ぼくに良く見えるようにね。」
頭上に上げた両手首を、解いたネクタイで容易く縛めると、顔を近づけてそっと唇をかすめた。
この淫魔は尖った爪の先で、震える翔月のちっぽけなペニスの先っちょを、いつもぐりぐりと虐めた。敏感な内側を尖った爪がえぐり、翔月は繰り返される激しい痛みに堪らず悲鳴を上げそうになる。繰り返す波のように襲う慣れない快感に、翔月は早く終わってくれと念じながら固く目を閉じて耐えた。一方的に与えられるだけの愛撫は、翔月を苦しめ疲弊させた。
「あ。忘れるところだった。この前みたいに、うっかり叫ばれると大変。」
声が漏れないように、口にはぺたりとガムテープが張られた。
「う………」
固く閉じた翔月の眦に涙がにじむ。
「可愛いねぇ……翔月君。今日はどうやって虐めてあげようか……」
柏木は翔月の顔をそっと覗きこむと、優しく甘い涙を舐めとった。
本日もお読みいただきありがとうございます。(*⌒▽⌒*)♪
(°∇°;) な、なんか話がえらい方向に……
( *`ω´) 「てめぇ、此花。翔月にひどい事したら、許さないぞ。」
(´;ω;`) 「青ちゃん……」
♪ψ(=ФωФ)ψ ふふふ……
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