紅蓮の虹・48
雨あられと降り注ぐ、敵の攻撃に四郎の側にいた子供が吹き飛ばされた。
俺の足元に、さっきまで四郎の傍らで碁石を並べていた子供の片腕が落ちてきた。
・・・それ以上、その場にいられなくなって俺は逃げ帰ってきた。
後からコウゲイに聞いたところによると、一体になったまま卒倒してしまうと、人型を維持できなくなるそうだ。
「ご・・ごめんなさ・・・い・・」
吐きながら、泣いた。
・・・泣きながら、吐いた。
情けなかった。
足元に、千切れたように子供の腕が飛んできて、俺は動転した。
小さな手はゆるく開いて、手のひらを上に向けていた。
いくつかの黒い碁石が、握られていた・・・
イレーネが優しく背中を撫でてくれたが、嵐のような感情は治まらなかった。
コウゲイはただ黙って、俺を抱きしめた。
きっと、コウゲイがそうしたかったのは、俺じゃなく他のやつなのに・・・
しゃくりあげて、子供のように声を上げて、長い間俺は泣いた・・・
自分の無力に打ちひしがれた、あの日の四郎のように。
俺の足元に、さっきまで四郎の傍らで碁石を並べていた子供の片腕が落ちてきた。
・・・それ以上、その場にいられなくなって俺は逃げ帰ってきた。
後からコウゲイに聞いたところによると、一体になったまま卒倒してしまうと、人型を維持できなくなるそうだ。
「ご・・ごめんなさ・・・い・・」
吐きながら、泣いた。
・・・泣きながら、吐いた。
情けなかった。
足元に、千切れたように子供の腕が飛んできて、俺は動転した。
小さな手はゆるく開いて、手のひらを上に向けていた。
いくつかの黒い碁石が、握られていた・・・
イレーネが優しく背中を撫でてくれたが、嵐のような感情は治まらなかった。
コウゲイはただ黙って、俺を抱きしめた。
きっと、コウゲイがそうしたかったのは、俺じゃなく他のやつなのに・・・
しゃくりあげて、子供のように声を上げて、長い間俺は泣いた・・・
自分の無力に打ちひしがれた、あの日の四郎のように。
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