星月夜の少年人形 18
幼い時以外、優月が全身を誰かに晒したのは、たぶん初めてだったと思う。
煌々と差す月光は、向かい合う優成の胸に優月の蒼い影を作っていた。
しなやかな長い腕を伸ばして、優成は影の持ち主を胸の内へと引き寄せた。
湯上がりの冷めた肌が、緊張に強張りほんの少し身じろいだ。
小刻みに指が震えるのを、優月は止められなかった。部屋の空気が、優月の鼓動にびりびりと振動している気がする。
「優月君。・・・怖い?」
「こ…怖くはないです。でも、ぼく・・・どうしていいかわからないです。優成さんをきっと、がっかりさせちゃう・・・。がっかりさせてしまったら、どうしよう・・・。」
「がっかりなんて、するものか。それよりも、僕はここに優月君が居るだけで、舞い上がってしまって、優しく出来るかどうかが心配だよ。」
優成はそっと頬に触れ、唇を落として行く。
耳朶から、首筋を舐めたら優月が硬直するのが分かる。
「・・・逃げないでね、優月君。優しくする。何もしなくていいから、深呼吸してみて?」
言われる通り、大きく息をついた優月を胸の中に捉え、優成は自分が獰猛な大型犬になったような気分だった。首筋から鎖骨に、喰らい付くように音を立てて、紅い所有印を落として行く。
「見える場所に付けちゃいけないよね・・・?」
「な・・・に?なんですか?」
「キスマーク・・・、優月君に僕のものって言う、印を付けたいんだけどね。」と告げると、優月はふるっと身震いした。
薄く汗をかき、冷たくなった身体で優成に手を伸ばした。優月からおずおずと拙い抱擁をし、胸を合わせた。
「付けて。付けてください。忘れないように・・・。ぼくがずっと優成さんを好きなこと、忘れないように、いっぱい・・・付けて・・・ください。」
「優月君・・・これが終わりのようなことを言う。」
そう言われて、優月は驚いたように、左右に何度も頭(かぶり)を振った
性急に押し開くような真似をするまいと思っていたが、優成にとって優月は思いがけず舞い降りた美しい羽根を持つ小鳥だった。手に入れたい欲情がふつふつと立ち上る。
小鳥の紡ぐ言葉の一つ一つさえも、愛おしくてたまらなかった。
風呂に入る前に止まったはずの涙が、優月の頬を転がってゆく。
両の手を一つにまとめ、押さえた。寝台に縫い止めると、細いすねを掴み身体を入れた。丸い膝を両手で開こうとすると優月が小さく「・・・いや・・・ぁ・・」と口にする。
上ずった声で、優成は優月を励ました。
「優月君、怖い?いやって聞こえたよ、・・・やめる・・・?」
止めると言われたら、多少下半身がまずいことになるなぁと思いながら、それでも優成も初めての優月に優しくしてやりたかった。優月の初めてを、辛い思い出にはしたくなかった。
「あっちに行きたい。リビングの星空が見えた方が嬉しい・・・です。」
天を向きかけた雄芯を気にしないようにして、優成は縦抱きに優月を抱き上げた。
首に掻きついた優月の薄い尻に手をやり、大切に抱え上げた。
「きっとね、星を見るたび思い出すと思う。優成さんに優しくしてもらったこと・・・優成さんが・・・好き・・・。」
いい大人のくせに、初心な高校生のように「好き」と言われて優成は反応してしまった。
優しくすると言ったくせに、膝を強引に割り開き、まだ固い閉じた最奥を緩ませようと執着した。
(〃ー〃) 優成:「優しくするからね、優月くん。」
(*/д\*) 優月:「どうしよう・・・どきどき・・・」
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コメント、感想等もお待ちしております。 此花咲耶
煌々と差す月光は、向かい合う優成の胸に優月の蒼い影を作っていた。
しなやかな長い腕を伸ばして、優成は影の持ち主を胸の内へと引き寄せた。
湯上がりの冷めた肌が、緊張に強張りほんの少し身じろいだ。
小刻みに指が震えるのを、優月は止められなかった。部屋の空気が、優月の鼓動にびりびりと振動している気がする。
「優月君。・・・怖い?」
「こ…怖くはないです。でも、ぼく・・・どうしていいかわからないです。優成さんをきっと、がっかりさせちゃう・・・。がっかりさせてしまったら、どうしよう・・・。」
「がっかりなんて、するものか。それよりも、僕はここに優月君が居るだけで、舞い上がってしまって、優しく出来るかどうかが心配だよ。」
優成はそっと頬に触れ、唇を落として行く。
耳朶から、首筋を舐めたら優月が硬直するのが分かる。
「・・・逃げないでね、優月君。優しくする。何もしなくていいから、深呼吸してみて?」
言われる通り、大きく息をついた優月を胸の中に捉え、優成は自分が獰猛な大型犬になったような気分だった。首筋から鎖骨に、喰らい付くように音を立てて、紅い所有印を落として行く。
「見える場所に付けちゃいけないよね・・・?」
「な・・・に?なんですか?」
「キスマーク・・・、優月君に僕のものって言う、印を付けたいんだけどね。」と告げると、優月はふるっと身震いした。
薄く汗をかき、冷たくなった身体で優成に手を伸ばした。優月からおずおずと拙い抱擁をし、胸を合わせた。
「付けて。付けてください。忘れないように・・・。ぼくがずっと優成さんを好きなこと、忘れないように、いっぱい・・・付けて・・・ください。」
「優月君・・・これが終わりのようなことを言う。」
そう言われて、優月は驚いたように、左右に何度も頭(かぶり)を振った
性急に押し開くような真似をするまいと思っていたが、優成にとって優月は思いがけず舞い降りた美しい羽根を持つ小鳥だった。手に入れたい欲情がふつふつと立ち上る。
小鳥の紡ぐ言葉の一つ一つさえも、愛おしくてたまらなかった。
風呂に入る前に止まったはずの涙が、優月の頬を転がってゆく。
両の手を一つにまとめ、押さえた。寝台に縫い止めると、細いすねを掴み身体を入れた。丸い膝を両手で開こうとすると優月が小さく「・・・いや・・・ぁ・・」と口にする。
上ずった声で、優成は優月を励ました。
「優月君、怖い?いやって聞こえたよ、・・・やめる・・・?」
止めると言われたら、多少下半身がまずいことになるなぁと思いながら、それでも優成も初めての優月に優しくしてやりたかった。優月の初めてを、辛い思い出にはしたくなかった。
「あっちに行きたい。リビングの星空が見えた方が嬉しい・・・です。」
天を向きかけた雄芯を気にしないようにして、優成は縦抱きに優月を抱き上げた。
首に掻きついた優月の薄い尻に手をやり、大切に抱え上げた。
「きっとね、星を見るたび思い出すと思う。優成さんに優しくしてもらったこと・・・優成さんが・・・好き・・・。」
いい大人のくせに、初心な高校生のように「好き」と言われて優成は反応してしまった。
優しくすると言ったくせに、膝を強引に割り開き、まだ固い閉じた最奥を緩ませようと執着した。
(〃ー〃) 優成:「優しくするからね、優月くん。」
(*/д\*) 優月:「どうしよう・・・どきどき・・・」
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